最近の私のレシピは、ある人から「ごち草レシピ」と呼ばれているのですが、今日もその「ごち草」です。しかも今日のはスペシャルディナーに匹敵するほどのトビっきり贅沢レシピです。
収穫前のピサンリ・ブラン
タンポポはフランス語ではピサンリ(pissenlit)とかダンドリオン(dent de lion)とか呼ばれます。英語だとダンデライオン(dandelion)皆さんにはこの呼び方が馴染みかもしれません。
ダンドリオンやダンデライオンは文字通りライオンの歯という意味です。ギザギザした葉っぱがライオンの歯を連想させるからそう呼ばれます。
一方のピサンリはオネショって意味です。タンポポには利尿作用があるので、食べすぎるとオネショしてしまうことを昔の人は経験で知ってたんですね。
このタンポポ、普段目にするタンポポと色が全然違いますよね。実は、食べやすくなるように光を遮って軟白しているんです。フランス語で白はブラン(blanc)…で、この軟白したタンポポをピサンリ・ブラン(pissenlit blanc)って言います。
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収穫したピサンリ・ブランはこんな感じ
元々は普通の西洋タンポポですが、軟白作業をすることによってなんとも上品な苦さになってくれます。
フランス人やイタリア人は軟白しない若芽をたべることもあるみたいですが相当苦く、とても日本人には食べられる代物ではないので、我が家ではいつも軟白したものを食しています。
タンポポのサラダ
実は、フランス料理のシェフに「フランスでもこんな良いピサンリは手に入らない」って、お墨付きを頂いたピサンリです。
このピサンリの風味を殺したくないってことで、できるだけシンプルに仕上げたシェフのレシピを大胆にも教えてもらいました。
あっ、誤解の無いように書いておきますが、シェフの使った諸材料は最高級のものを使ってますので、我が家のそれと比較なさらないでくださいね。
材料(2人分)
- ピサンリ・ブラン 1束
- ブロックベーコン 80g
- グレープシードオイル 大さじ3
- ワインビネガー 大さじ1
- 塩 適量
作り方
- ① 洗ったピサンリ・ブランを食べやすい長さに手でちぎり、冷水につけるを水を替えながら3回くらい繰り返し水を切っておく。
- ② ベーコンを短冊に切りフライパンで空煎りし、カリカリになったらキッチンペーパーに取る。
- ③ グレープシードオイルとワインビネガー、塩でソースを作り(好みでマスタードを入れても良い)①のピサンリ・ブランとよく和える。
- ④ 器に③を盛り上から②のベーコンを乗せる。
旨すぎです!
私にとってこの黄色いお皿は「ああ〜、やっと春が来たんだな〜」と感じさせてくれる一品です。
ご自宅の庭でタンポポを軟白すればあなたも召し上がれます。材料費はほとんどタダですし、タンポポは他にお酒やゼリーなどのレシピもあります。素敵な「ごち草」ですよね。
「ごち草レシピ」の名前を付けたあの人はkokisinさんと言います。とにかくユーモアセンスの抜群の女性です。是非、行って見て下さい。