白菜漬け
姉さんが暮らしている岡山県北の農家のおばちゃんたちは、冬になると白菜の漬物を必ずと言ってもいいほど漬けていました。
その白菜漬けは、白菜を4分の1にカットしたら樽に並べ、塩とタカの爪を振っては白菜を積み重ね、最後に重石を乗っけるだけのシンプルなもの。
だけどそれが実に旨い!…、箸が止まらなくなるってこういうことなんだぁ…って、自分が年を重ねるにつれ分かってきた、うん。
でも、姉さんは漬けたことがなかったんですよ…。だって皆さん農家なのでその量たるや半端なく、大きな漬物樽いっぱいに漬けるんですもん。
それにね、自分で漬けなくても、近所のおばちゃんが「漬けたけん持っていきんさい…」ってくれるしね、そんな言葉に甘えちゃってたんですよね…。
そんなおばちゃんたちも年を取ったり、亡くなったりして、最近は白菜漬けを食べる機会がめっきり減っちゃってたんです。
これはヤバい! 白菜漬けがもう食べられなくなってしまう…と思っていたところ、最近親しくなった農家さんにラッキーにも教えてもらっちゃいました。
それは、基本的には農家のおばちゃんたちが漬けるものと一緒なんだけど、少人数の家庭でも丁度良い、白菜1玉からできる漬け方。
これなら姉さん家でも大丈夫だし、このブログの読者の皆さんにもチャレンジしてもらえるレシピとして共有できるんじゃないかな。
白菜は外葉を数枚剥がし、根元の土を洗い流してから、ザクザク切って漬けるだけ。天日干も必要ないし、3〜4日で食べられます。
白菜1玉でも美味しく漬けるコツは、しっかり塩(天然の粗塩がよい)をふることと、10kg以上(複数の合計でOK)の重石を使うこと。
10kg以上の市販の重石となると、ホームセンターで買ってもかなりの値段がするので、姉さんは河原で拾って来た0円の石を使っています。
その方が趣きがあるし、漬物名人になった気分になれるので気に入っています(笑)。だけど使う前にはシッカリと洗ってくださいよ。
材料(作りやすい量)
- 白菜 1玉(2〜2.2k)
- 粗塩 100g(少なくしたい場合は80〜90g)
- タカの爪 適量
〈必要なもの〉
- 漬物樽(重石が乗るサイズ・ブログ内では15型を使用)
- 重石(10kg以上・市販の重石でもよい)
- 漬物袋(1斗用を使用)
作り方
- ① 漬物袋を入れた漬物樽にまな板を乗せ、縦半分に切った白菜を置く。
- ② 白菜は幅5㎝のザク切りにして樽中に落としていく。
- ③ 矢羽のように互い違いに切っていくと丁度良い長さになる。芯の近くが甘いので、出来るだけ芯近くまで使うようにする。
- ④ 切った白菜に塩をふり全体を混ぜ合わせたら、タカの爪をふり入れる。
- ⑤ ④に落とし蓋をして重石をのせたら、重石ごと袋の口を閉じ、蓋をしたら日の当たらない涼しい場所に置く。
- ⑥ 一晩置いたら、⑤を開けて水が上がって来ているかを確認する。上がって来ているようなら、完全に上がりきり、白菜がしんなりするまでそのまま再度漬ける。
- ⑦ 完全に水が上がりきって、白菜がしなっとなったら、重石を半分から1/3くらいに減らす。
- ⑧ 漬けてから3〜4日が食べ頃。
- ⑨ 漬かった白菜を食べる量だけ取り出し、水洗いして余分な塩分を落とす。
- ⑩ ⑨の水気を絞って盛り付ける。漬けた白菜は一週間以内に食べた方がよい。
ポイント
- 塩がちょっと多いと思われるかもしれませんが、こうすると一晩から一日で水が上がり、初めてでも失敗なく作れます。
- 食べる前には水洗いして余分な塩分を落としてから頂きますが、しっかりと漬かった白菜は昆布やゆずを入れなくても、それだけで充分に美味しいです。
- 漬物樽は重石がちゃんと乗るように、直径が30㎝以上あるものが良いと思います。一個漬け用の小さなものよりも多少場所は取りますが、漬けやすいです。
お知らせ
hitotemaさんの記事を書きました。今回は白菜を使ってクリスマスにピッタリなオシャレな一皿を作っちゃいますよ!
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